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分析精度管理

「吹付け材を分析したら、A社はアスベスト含有でB社は不含有だった。なにが正しいのかわからない・・・」と過去のアスベスト調査レポートをもって、EFAラボラトリーズに相談にくる方がたくさんいます。

アスベスト

アスベストの分析に対応している機関はたくさんあります。分析法もJIS A 1481-1~4と複数あり何を基準に選定すればいいか迷うのではないでしょうか?良い分析機関の定義にはいろいろあると思いますが、最も重要で共通していることは、正確な分析結果を常に出す分析品質があり信頼できる分析機関であるということです。では、分析品質という、依頼者の立場からはなかなか分かりにくいものはどのように確認すればいいのでしょうか。

分析機関を選ぶ大事な基準

常時監視と対策の品質管理プログラムを持たずに、分析結果が常に正しいはずだと主張する機関があったとすれば、それは品質保証/品質管理について全く理解していない証拠です。正確な分析結果か確かめる仕組みを持っていない機関といえるでしょう。

米国公的機関による
「偏光顕微鏡によるアスベスト分析」

の精度管理認証

アスベスト先進国のアメリカ、イギリスでは、アスベスト分析の業務をするうえで、品質管理プログラムをその分析機関が認定受けているが必須となっています。その認定を維持することは、厳しいもので、例えば条件のひとつとして、年複数回の技能試験への参加が義務付けされており、その結果が一定水準に達していなければアスベスト分析機関としての認定が停止されアスベスト分析業務ができなくなってしまうものです。

EFAラボラトリーズは、2011年に、偏光顕微鏡分析による建材アスベスト分析に関して、米国の公的な分析精度プログラムであるNational Voluntary Laboratory Accreditation Program(NVLAP LAB コード:500068-0)の認証を受けています。それによって国際標準規格ISO/IEC 17025「試験所及び校正能力に関する一般要求事項」のISO 9001に相当する品質マネジメントシステムのほか、試験所・校正能力に関する技術的要求事項を満たしていることを意味しています。

米国からの定期的な外部監査とプログラムで求められる技能試験100%の正答率から、毎年の認証を維持しています。このことにより、個人の技能だけではなく、機関として高い水準で分析精度が管理されていること示しています。

  • 反復分析(1人の分析者が同じ試料を反復して分析する)

  • 重複分析(2人の分析者が同じ試料を分析する)

  • ライブラリ分析(アスベスト含有量が分かっている試料を月1回分析する)

  • ラウンドロビン分析(複数の分析機関で同一の試料を分析して結果を比較する)

  • 技能試験(技能試験を提供する機関から送付される未知試料を分析して評価を受ける)

EFAが行っている品質管理分析

通常、依頼者から送られてくるサンプルは、正解値がわからない未知試料であるため、その分析結果が本当に正確であるかどうかを知る手段はありません。
分析品質を確認するための方法は、一つ目に分析担当者が技術向上のために、技術講習会を修了または技術認定試験等に合格していること、二つ目にその機関が分析精度管理体制をもっていて、それが正しく運用されていることを確認することです。

品質保証/品質管理をご存知ですか?

品質管理プログラムは、反復分析、既知試料分析、未知試料分析、技能試験など複数の品質管理分析を組合わせたプログラムになっています。

品質管理プログラムとは

このような品質管理分析から得られたデータを蓄積することにより、各分析者の分析精度や分析機関全体での分析精度を監視することができます。また、エラー率が一定の水準を超えるようなことがあれば、その原因を明らかにして対策を取ります。この監視と対策を日常的に実施しています。

年間 4 5 6 7 8 9 10 0% 0% 0% 0/8 0/4 0/4 0% 0% 0% 0/8 0/4 0/4 3.6% 0% 0% 25% 0% 0% 0% 0% 1/28 0/4 0/4 1/4 0/4 0/4 0/4 0/4 0.7% 0% 0% 0% 0% 4.2% 0% 0% 1/140 0/15 0/23 0/20 0/18 1/24 0/19 0/21 0.5% 0.7% 0/4% 0.5% 0% 0.8% 0.5% 0.5% 7/1431 1/151 1/237 1/208 0/186 2/244 1/193 1/212 0.6% 0.6% 0.4% 0.9% 0% 1.1% 0.5% 0.4% 9/1615 1/174 1/268 2/232 0/208 3/276 1/216 1/241 技能試験分析 ラウンドロビン分析 ライブラリー分析 重複・反復分析 重複・反復分析 合計

表:品質管理データの例(貴田(2013))

小さなことでも、まずは電話でご相談ください。

依頼者が正しい分析結果を得るためには、客観的な方法で分析機関自身が分析の質を把握していてること、そして依頼者が要求すればそのデータを開示してくれる機関を選ぶことが大切です。
分析品質を安易に考えると、5年後や10年後に冒頭の事例のような事態になり、大炎上するようなことが起こるかもしれません。
あなたが分析機関を選ぶ際に、まず品質保証/品質管理に真剣に取組んでいる分析機関かどうかを基準にして、信頼できる分析機関を選んでください。

正しい分析結果を得るために

証書など

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