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宮本さん

社員インタビュー

今回の社員インタビューは分析者の宮本和枝さんです。株式会社EFAラボラトリーズ(以下EFA)では未経験入社で分析者になる社員が多いなか、前職でもアスベスト分析をされていたという宮本さん。そんな宮本さんにアスベスト分析との出会いや、EFAで働こうと思った理由について教えてもらいました。

宮本さん

宮本和枝さん
岩手大学大学院/農学生命専攻(修士課程)を修了。
新卒で入った環境分析会社でアスベスト分析を10年経験後、2022年11月にEFAへ入社し分析部に所属。現在は社内研修も終盤になり、少しずつ分析業務にも入り始めています。

(インタビュアー(高野)のコメントを太字にしています)



入社5ヶ月目の今の仕事



──宮本さんは2022年の11月に入社されて約5ヶ月ですが、今どんな仕事をされているのでしょうか?


研修を受けながら、一部でアスベスト分析業務をしています。

EFAには1回目の分析をする「一次分析者」と、その分析を確認する「レビュアー」がいるのですが、私がおこなってるのは一次分析者としての業務です。



──研修と業務を並行して進めているということですか?


はい。研修では顕微鏡の正しいセッティングから始まり、理論を学びます。そして分析難易度の低い種類の建材から順番に、実技を通して分析技術を習得します。「この建材はOK、次にこの天井材をやるよ、次はこの床材ね・・・」と進んでいき、経験を積んだうえでテストを受けて、いま合格をもらっている建材は実際の分析業務にも携わっています。



──研修はきちんとステップが決まっているのですね。


研修はどんな人でも同じ内容をやります。

期間はだいたい8〜10ヶ月で人によって延びるケースもあるようですが、私は前職でもアスベスト分析をやっていたので、7ヶ月ほどですべてのステージを終えられそうです。



宮本さんのとある1日


前職でアスベスト分析の主担当者だった宮本さん



──前職でもアスベスト分析をされていたということですが、詳しく聞かせてもらえますか?


前職は計量証明事業所※でした。私の担当はアスベスト分析だったのですが、会社ではアスベスト以外の水や大気、廃棄物などの分析もやっていました。


※計量法に基づく登録が必要な、水・大気・土壌中の物質の濃度、音圧レベル、振動加速度レベルなどの計量証明を行う事業所のこと。アスベスト分析は計量証明事業に該当しない。



──ご自身でアスベスト分析の担当を希望したのですか?


いえ。大学が理系で分析作業全般が好きだったので、それができる会社を探して新卒で入社しました。学生時代はアスベストのことはなにも知らなかったので、前職でアスベスト分析の担当になったのは本当に偶然です。



──前職でのアスベスト分析の経験年数を教えてください。


アスベスト分析経験年数は約10年です。ただし最初の数年は偏光顕微鏡法(PLM法)はおこなっていませんでした。入社当時はエックス線回折装置をもちいる方法(XRD法)でアスベスト分析をしていて、2014年のJIS改正でPLM法が追加されたので、社内でも2016年にPLM法を導入することになり立ち上げに携わりました。



──偏光顕微鏡分析を立ち上げたメンバーなんですね!


はい。すでにPLM法を導入している協力会社で研修を受けたり、日本環境測定分析協会の講習を受講して勉強したりしました。ちなみにこの講習の講師が小沢さん※だったんです。そのあとしばらくはPLM法とXRD法の両方でしばらく並行して分析し、十分に精度が担保できるようになってから正式にサービスとして受注を開始しました。


※EFA分析部マネージャー。日本環境測定分析協会でアスベスト分析講習の講師を務めている。



──新しい方法での分析は大変でしたか?


PLM法での分析は未経験であり、しかも目で見て判断するので経験が非常に重要になるため、習得するまでは大変でした。サービスとしても受注できるよう精度をどのように担保するか、検体の受付方法や報告書に記載するデータ選定についても他部署と検討したんですが、決定するのには苦労しましたね。



──EFAでも偏光顕微鏡法での分析を導入していますよね。同じ分析方法でも会社によってなにか違いがあるのでしょうか?


EFAはアスベスト専門なので集中して分析できる点が大きな違いです。

あとは細かいテクニックや「こういうパターンもある」といった知識の深さにも差があります。日本では分析方法がガイドラインや規格で決まっているものの、アスベストは人が目で見て判断しているものなので。



分析中の宮本さん


深い技術を得たくてEFAに応募



──転職しようと思ったきっかけはなんですか?


いろんな分析をやる会社だったのでアスベストだけに集中できず、日々の業務をこなすのに精いっぱいで『技術的に深いところまで勉強できない』と感じるようになっていったんです。前職でもアスベスト分析をやっていたので、EFAは技術力が高く実力のある会社だと知っていて、分析者を募集をしているなら『ぜひ!』と応募をしました。



──アスベスト分析の分野に特化して「もっとレベルアップしたい!」ということですね。


そうですね。あとは前職で残業が多かったので、募集要項を見るときにそこはチェックしていました。



──ちなみにEFA以外の会社にも応募はされてたのでしょうか?


EFAが1社目です。ただ他の会社の求人情報も調べたり見たりはしていました。



──”アスベスト分析”というキーワードでどれくらいの求人が見つかりましたか?


法改正で新規参入や規模拡大をしている会社も多く、アスベスト分析を募集している会社は想定していたより数がありました。ただ、そういった会社だと入ってみないと状況がわからないんですよね。EFAはアスベスト業界での技術力や実績がわかっていたので最初に応募しました。



──同じアスベスト分析の会社でも知名度の違いがあるんですね。


そうですね。会社自体もそうですし、今までアスベスト分析の研修を受ける中で小沢さんのお名前もすごく良く知っていました。



しっかりした体制があることがわかって入社を決意



──入社の決め手があれば教えてください。


面接の際に職場を見学することができ、分析機器がしっかり揃えられていることや、分析者が複数いて相談できる環境が整っていることなどが、選考を通してはっきりわかったことです。



──職場が見学できると、働く環境や一緒に働く人など、会社の雰囲気を直に感じることができますよね。


最終面接では代表の亀元さんともお話しして、アスベストについて深く考えている会社だということを改めて感じることができました。専門的な仕事だと技術の部分を経営者が理解してないことがあるのですが、亀元さんはよく理解されてるのでその点も安心感がありました。



──心配していた残業時間については、どのように払拭したのですか?


募集要項に書いてある残業時間って本当かな〜?って少し疑ってたんです(笑)でも選考が進む中で『これは求人票の情報と乖離してないだろう』と思いました。残業時間を減らすために求人募集をしているという話もあり、社員の残業を減らそうという会社の方針があることがわかったのもよかったです。



入社後のギャップは”とにかく研修が手厚いこと”



──入社して『ここは思っていたのと違ったな』というところはありませんでしたか?


驚いたのは、研修が予想以上に手厚いものだったことです。中途入社だとすぐに業務を任されるのではないかと思っていたのですが、きちんとステップを踏んで前職との相違点を埋める過程が用意されていて、非常にいい意味でギャップがありました。



──働く環境も重視されてましたが、これについてはどうでしたか?


EFAは時差出勤制度を導入しているので、夜に予定があるときは朝早く来て仕事をしたり、逆に通勤ラッシュを避けて遅めに出勤したりすることが可能なので、フレキシブルに働くことができています。ここの自由度の高さにもびっくりしました。



──いいギャップばかりですね!(笑)


ありがたいです(笑)



入社後は大量の研修試料で段階的に技術を習得



──入社後はどんな流れで技術を身につけていってるのでしょうか?


先程もお話ししたとおり、私の場合は経験者だからこそ「やったことがあるからわかるよね?あとはお願い」と言われたりしないかな・・・という不安がありました。ですが実際は「前職での分析方法と異なる部分がないか確認したうえで、あらためて『EFAの技術』を習得しましょう」というところから始まったので、とても安心しました。



──研修は教育担当の先輩と1対1でおこなうのでしょうか?


最初は教育担当の先輩とマネージャーの小沢さんから、顕微鏡のことや分析の理論などの基本的なことを教わりました。その後は研修用のサンプル・・・たとえば天井材なら30個とか用意されているんですが、それを自分で分析します。

答えはあるけど見ずに進めて、答え合わせの段階でわからないことや質問があれば、教育担当の先輩や周りの方に聞いてフィードバックをもらいます。



──答え合わせまでにわからないことがあっても、途中で聞いたりしないんですか?


教わった知識や自分の経験では推測できないことがある場合や、そもそも分析の手順が分からない場合は途中で聞くこともあります。ただサンプルには練習用と試験用があり、試験のときは次のステージに進むために一定の正答率を達成する必要があるので、さすがにそのときは答えを聞かずにやっていますね。



──次のステージに進むための試験があるんですね。


はい。建材の分析難易度別のステージがあり、しっかりと体系的に技術を習得出来るようになっているんです。



安心して仕事ができる仕組みがあるところがいい



──それでは次に、EFAのいいところを教えてください。


アスベストについての知識や技術、ノウハウが豊富なところです。どの部署の方でもアスベストについて一定の知識を持っているので、知識のすり合わせから始める必要がないというのが、まずひとつ。



──分析業務をおこなう上ではいかがでしょうか?


最初にお話ししたとおり、一次分析者の業務をレビュアーが必ず確認するので、チェック体制もしっかりしています。あとは分析の精度を様々な仕組みを使い、標準作業手順書に準じてきちんと管理しているのもいいところだと思っています。


・・・いいところまだあるんですけど続けていいですか?



──お願いします!


個人の自由度の高さです。

先ほど話した時差出勤制度も、申請はいっさい必要なく「業務に支障がないようにやってね」という信頼にもとづいて運用されてます。仕事についても個人の裁量に任せられてる部分が大きく、納期が決まっているなかで仕事をどう進めていくかはその人次第なんです。



──優先順位をつけるのに迷うことはないんでしょうか?


「誰がどんな仕事を持っていていつまでにやらないといけないか」という割当表を常に全員で共有していて、各々が納期の迫っているものから優先的に対応していけば、とくに問題がないように管理されています。



──仕事の進め方について個人の自由度は高いものの、全体の仕事量や進捗は常に共有されているんですね。個人の仕事量についてはどのように振り分けられるのでしょうか?


各自の仕事量も数値で出しています。マネージャーがすべて把握していて、担当者ごとのキャパシティを見ながら仕事量が調整されているんです。



──それは安心できますね。


はい。オンラインで会議を行ったり、他部門ともチャットで連絡ができたりして非常に効率的ですし、問題があれば変えて行こうという方針もEFAのいいところです!



静かな環境で集中するのが苦手な人は向かないかも



──EFAのよくないところはどう思われますか?


EFAのよくない点というか、アスベスト分析が人によって合わないかもしれないという点はあります。皆さん分析に集中しているときってすごく静かなので・・・私は前職も分析をしていたので慣れているのですが、初めて経験される方は少し戸惑うかもしれません。



──静かすぎて質問などがしにくい、ということはありますか?


静かといっても換気装置がずっと動いたりしているので、「シーン・・・」というよりは皆さんの作業している音が常に聞こえている感じです。作業中に声をかけて嫌な顔をされることは一切無いですし、研修中は質問タイムも設けられているので、私は問題なく質問できています。



好奇心があって黙々と仕事に取り組める人が向いている仕事



──顕微鏡というと理科のイメージがあるんですが、やはり理系出身の方がアスベスト分析に向いているのでしょうか?


理系出身じゃなくても全然問題ないです。たとえば、学生時代に服飾を専攻していた先輩もいますよ!



──たしかに服飾を専攻していた方も布の素材や繊維に興味があったり、縫製など細かい作業が得意だったりする印象がありますね。


逆に分析業務の経験者でも、試料を装置にかけてデータから判断するような分析が好きな人だと、アスベスト分析は苦手だったりします。アスベスト分析では『顕微鏡の作業が苦にならないか』が一番重要ですね。そこをクリアできれば、文系・理系関係なく習得していくことが可能だと思います。



──宮本さん自身はどんなところがアスベスト分析に向いていると思いますか?


顕微鏡を覗いて『探して・見つけて・判断する』って作業が、単純に面白かったんだと思います。



──アスベスト分析に向いてない人はいますか?


集中して黙々とやる作業が発生するので、常にコミュニケーションを取って仕事をしたいような人には向いていないと思います。



──では、EFAに向いている人・向いてない人はどんな人だと思いますか?


新しい情報や知識を調べて取り込むことを自主的にできる人が向いていると思います。

決められた仕事以上のことは全くしないとなると、厳しいかもしれないですね。



──宮本さんはどのように新しい知識を取り入れているのでしょうか?


規制の変化に関する記事や情報はインターネットで取得することができます。アスベストは海外での動きが大きく関わってくるので、ネットにはすでに日本語翻訳されている文献もあり、英語が苦手な私にとっては助かります。あとは小沢さんが実施されてるような分析の協会主催の実地研修にも、年に1〜2回ほど参加しています。



──興味を持って自ら調べたり学んだりすることが重要なんですね!


そうですね、アスベストに関する規制はめまぐるしく変わってきているので。会社としても新しいことにどんどん挑戦していこうという方針なので、そんな環境で働きたいと思える人がいれば、きっとEFAに向いていると思います。

宮本さんへのインタビューはこれで終わりです。アスベスト分析者のエキスパートへと突き進む宮本さんのこれからの活躍も楽しみにしています!

EFAラボラトリーズでは「専門的なスキルを高めたい」「挑戦できる環境で働きたい」という思いをもつ仲間を探しています。

興味がある方は以下のボタンをクリックして募集要項をご覧ください。

インタビュアー:高野和音
2023年3月にEFAに入社。管理部に所属。今後の採用活動を担っていくため、各部署の仕事を知るべくインタビューを実施。EFAへの応募を検討してる皆様と同じ目線で、気になる質問を社員にぶつけてまいります!


インタビュー実施日:2023年4月10日

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