吉木さん
社員インタビュー
今回の社員インタビューは分析職の吉木大知さんです。
高校在学中に少年マンガ雑誌で漫画賞を受賞し、専門学校へ通いプロデビューを目指していた吉木さん。その活動に区切りをつけ、2020年に株式会社EFAラボラトリーズ(以下EFA)へ入社。それまでの経緯や思いを聞いてみました。
吉木大知さん
高校卒業後に漫画の専門学校へ通い、プロデビューを目指し活動。30歳という節目で区切りをつけ『人のためになる仕事がしたい』という思いから、2020年11月にEFAに入社。分析部に所属し、つくばラボにて業務をしています。
(インタビュアー(高野)のコメントを太字にしています)
■入社3年目の仕事。レビュアーとして確認分析をしています!
──吉木さんは2020年11月に入社されているので、現在3年目ですね。どのようなお仕事をされているか教えてください。
はい。今はつくばラボの分析部で、レビュアーというポジションをやっています。EFAでは一次分析のあとに別の分析者が確認分析をしていて、私はその確認分析までやる役割です。トレーニング期間後の3週間の試験に合格すると一次分析者となり、一定期間後にまた別の社内試験で合格すると、レビュアーとして確認分析ができるようになります。
──吉木さんがレビュアーになったのは、いつ頃ですか?
2022年の12月ぐらいだったと思います。
──入社して2年くらいでレビュアーになったんですね。一次分析者からレビュアーになって、変わったことはありますか?
最初は慣れなくて・・・なんだろう、使ってる筋肉が違うというか。一次分析だとアスベストの割合とかを全体的にしっかりと見るっていう感じなんですけど、レビューのときは『アスベストが入ってるか入ってないか』を見落とさないように特化するってイメージです。
──最終判断に注力するっていうことですね。
そうですね。そこだけは絶対間違ってはならないので。
──レビュアーも一次分析をするんですか?
はい。自分が一次分析したものは、別のレビュアーが確認分析をするんです。
──ちなみに、吉木さんの昨日のスケジュールに『イラスト締切日』とあって、気になってたんですけど・・・
たまにイラスト描いてっていう変わった仕事がくるんです。(笑)会社で販売しているスモークマシンについてホームページに載せるイラストを描いたり、昨日までやっていたのは、解体工事現場での近隣に対しての周知のイラストです。
■夢を諦めたとき、人生が終わった気がした。それでも「人のためにできることがしたい」と思い、たどり着いたのがこの仕事。
──今お話いただいたイラストのお話は、吉木さんの前職のお話につながると思いますが、前職はどんなことをされていたんでしょうか?
前職では漫画を描いていました。デビューはできなかったので、漫画家といっていいのかわかりませんが・・・アルバイトをしながら、漫画家を目指していました。
──デビューはされてないとのことですが、受賞漫画が雑誌に掲載されたというのはお聞きしました!高校卒業されてすぐに漫画の道に進まれたんですか?
はい。在学中に賞をいただいて、そこで編集部から声がかかりました。高校卒業後はイラスト系の専門学校に行って、専門学校卒業後はずっと漫画を描いていました。
吉木さん直筆のイラスト
──もともと漫画は”いつまで”と決めていたんですか?
30歳くらいまでが限界かなって思っていたので・・・30歳になって新しい仕事を探し始めたって感じです。
──会社選びで大切にされてたことはなんですか?
漫画家を目指すのを辞めたとき、個人的には人生が1回終わったような気持ちでした。同時に、『そんな自分でも人のために出来ることがしたい』という思いが強くありましたね。なので、EFAのミッションでもある『次世代のこどもたちを環境問題から守る』というのを見て『自分にも人の命を救えるのかもしれない』と惹かれました。
──EFAはどこで見つけたんでしょうか?
求人サイトで募集を見つけました。人のためになる仕事の中でも『普通の仕事はしたくない』と思っていた中で『分析』という仕事に興味を持ち、専門の大学を出ていなくても未経験から技術を学べるというので、応募しました。
──分析の他にも気になった仕事はありましたか?
やっぱり漫画を描いていたのでクリエイティブ系のところは気になっていました。でも自分はずっとアナログで漫画を描いていたので、求められるPhotoshopのスキルがなかったりして、難しいかなとも感じていました。Webライティングの仕事にも応募してましたけど、最終的にはEFAを選びましたね。
■入社の決め手は、入社前から相談にのってくれる人がいたこと!
──選考が進む中で、印象に残ってることはありますか?
1次面接の時点で、人事の方と小沢さん(分析部マネージャー)と金子さん(執行役員COO兼管理部マネージャー)と3人もいることに驚きました(笑)求人票に『面接3回』って書いてあったので、3回あるのに最初からいっぱいいる!って思いました。
──そんな緊張から始まった選考ですが、最終的にEFAに入社された”決め手”はなんだったんでしょうか?
金子さんの存在です。EFA内定の電話を金子さんからもらったとき、他社と迷っていることを伝えたら、すごく親身に相談にのってくれたんです。他社で内定をもらってるのがWebライティングの会社だったんですが、『ライティングがやりたいなら、うちの会社でも経験できるよ』だったり・・・入社前にこんなに相談に乗ってくれる人がいる会社だったら、きっといい会社なんだろうな、と素直に思いました。
──入社を決める前に不安だったことありますか?
社会人経験がなかったので、会社に入るっていうこと自体が不安ではあったんですけど、中でも一番の不安は、英語でした。求人票に英語能力が必要と書いてあって・・・私は英語が苦手なので。それについても金子さんに相談して『苦手でも大丈夫だよ』って言ってもらった記憶があります。金子さんがいなかったらEFAに入社していなかった、といっても過言じゃないですね。
執行役員COO 兼 営業部/管理部マネージャーの金子さん
■日報は英語で!?苦手だったけど何とか乗り越えました・・・
──入社前と入社後のギャップはありましたか?
いくつかあるんですが、一番は大和久さん(コンサルティング第1部マネージャー)の印象です。面接の際にすれ違ったとき、髪が長くて肌もこんがり焼けていて『湘南のサーファー』という印象で少しビビってたんです(笑)でも入社後の研修の際にお話したら、ずっとニコニコしていてすごく優しくて、そのギャップにやられました(笑)
──大和久さんの笑顔はEFAでもファンが多いですよね。サーファーのような時代の大和久さん、逆に見てみたいです!(笑)
あとは英語についても、入社したその日に『トレーニング中の日報は英語で書くよ』って言われて『えー!』って思ったのを覚えてます(笑)
──どうやって乗り越えたんでしょうか?
とにかく先輩に質問して書き方を教えてもらいました。提出した日報についても英語で返信がくるので、Google翻訳を使って調べたりして、また先輩にチェックしてもらって・・・なんとか乗り切りましたね。
──私の想像ですけど、金子さんの『苦手でも大丈夫』は、『苦手でも、やるしかない状況になったら、吉木さんなら乗り越えられるよ』っていう意味だったんだと思います!実際、英語をやらなきゃいけない状況になってどうでしたか?
最初は大変でしたが、毎日やってると慣れてきましたね。日報の最終日には達成感と解放感がありました(笑)
■レンズをとおして見る世界が面白い!アスベスト分析は”宝探し”みたい
──未経験で入社し、どのように仕事を習得していったんでしょうか?
最初は座学が1週間くらいあって、アスベストの特性などを勉強しました。そのあとは研修用の試料を使って、半年から1年くらいは、ひたすらそれを分析していきました。
──研修を受ける中で、つまずいたことはありますか?
しょっちゅうありました。最初は顕微鏡の使い方もわからないし、アスベスト関連の専門用語も全然わからなかったので、いろんなことを覚えることに必死でした。顕微鏡を見るときにも酔ってしまうこともあって、大変だった記憶があります。研修では試料によってはアスベストが見つけづらかったりもするので、その都度先輩に聞いて、教えてもらいながらやっていました。
──未経験で覚えることもたくさん、顕微鏡の使い方もまだまだわからない、本当に大変な時期だったと思います。どうして乗り越えられたんでしょうか?
顕微鏡を使えるようになってくると、レンズをとおしていろいろ見るのが面白くなってきたんです。アスベストを探すのも”宝探し”みたいな感じでやっていました。
──私も先日、アスベストを顕微鏡で観察したときの画像を見たんですけど、すごく綺麗で『宇宙みたいだな』と思いました。
青く見えるのがアスベスト。「青いカーテンのようで綺麗ですよね」と吉木さん
白く見えるのがアスベスト。「この画像には”和”を感じます」と吉木さん
あとはやっぱり、分析部のメンバーに救われることが多かったです。わからないことをその都度いろいろ質問しても、本当に嫌な顔一つせずに教えてくれました。
──わからないときにいつでも聞ける、という環境はすごく大きいですよね。
分析中に声を掛けても、みんな快く対応してくれました。自分の仕事の手を止めてつきっきりで見てくれたり、本当にいい人ばっかりだなっていう印象でした。
──そうやって仕事を習得されていって、ご自身の中で『できるようになった』と思えたのは、入社してどれくらいでしたか?
まだ到達してません。うん。まだまだですね。
──では逆に、吉木さんがどうなったら自分で「できるようになった」と言えると思いますか?
そうですね。基準を決めるのは難しいですけど、自分の目標は『分析のミスをゼロにする』ことと『1日の分析数を小沢さん(分析部のマネージャー)と同数にする』ですね。
──質も量ももっと上を目指していきたい、と。
はい。目標と比べたら、今はまだまだっていう感じです。
偏光顕微鏡をのぞく吉木さん
■EFAのいいところは”働く人”。いい人ばかりで驚きます!
──ズバリ、EFAのいいところ、どこですか?
私がEFAで1番好きなところは”人”です。さっきも少し触れましたけど、分析部のメンバーもすごくいい人たちですし、他部署のメンバーと話す機会がある度、いい人たちばかりで驚きます。働いてる人は会社の鏡なので、こんなにもいい人がいっぱいいるっていうのは、EFAのすごいところだと思います!
制度面でいうと、時差出勤ができるところですね。夕方から用事があるときには早く出勤してその分早く帰れたり、自由度が高いのが嬉しいです。
──では逆に、EFAのよくないところは?
よくないところというより、もっとこうなったらいいなぁという話になるんですが。自分はつくば勤務なので、東京勤務の人と話せる機会がもっとあると嬉しいですね。
──確かに、ウィズランチ(1年間に全社員と1回はランチに行くことを目標に、会社が昼食費用を補助する制度)もつくば勤務だと使うタイミングが少ない、という話を聞いたことがあります。
オンラインでもOKとはなってますけど、個人的にはやっぱり実際に顔をあわせて食事をしたいと思うんです。
──ちなみに吉木さんはイベント委員会のメンバーですが『こんな企画はどうかな?』というお話はされたりするんでしょうか?
はい。意外とつくばに行ってみたいと言ってくれる人もいるので、”筑波山でハイキング”とかはイベント委員会でも話したことがあります。
──神保町の人がつくばに行く機会の方が少ないので、つくばならではの企画があるのは嬉しいですね。わたしもつくばでやってみたいこと、考えてみますね!
よろしくお願いします!
■アスベスト分析に必要なのは・・・集中力、探究心、正義感、そしてチームワーク
──アスベスト分析職はどんな人に向いていると思いますか?
集中力と探究心、正義感があって信頼できる人ですかね。あとチームワークも大切です。
──集中力は、顕微鏡を使用して微量で微細なアスベストを探す作業に必要とわかるのですが、チームワークは具体的にどういうところで必要になりますか?
個人作業だからこそ、日々の中で意識してコミュニケーションが取れないと、いざというときに連携することが難しくなります。たとえば検体数がたくさんあるとき、それぞれが仕事を一人で抱え込むのではなく、『進みはどう?キャパオーバーする前に声掛けてね』とか『この部分を手伝ってもらえないか?』など、声を掛け合って進めていく、そんなチームワークが必要になります。
──探究心というところは、いかがでしょうか?
分析の細かな手順も結構個性が出てて、自分なりのやり方を見つけたりしていくんですよ。なので色んなことに興味があったり、自分なりのやり方を探求できたり、変えていける人、変われる人がいいですね。
──自分なりのやり方というのは?
たとえば見づらい試料があったとき、まずぱっと断面を見てから分析する人もいれば、表面から少しずつめくって確認する人もいるんです。色々試して、自分に合ったやり方を見つけていけるといいと思うんです。
──なるほど。知識を応用して試行錯誤して、こうやったらより早くできるんじゃないか、こうやったらもっと正確に見つけられるんじゃないか、という風に考えていくことが必要ってことですね。
はい。もしそれで新しい良い方法が見つかったら、ぜひ共有してほしいですね。
──共有するってところはチームワークにもつながりますね。では、正義感があって信頼できるというのは、どういうことでしょうか?
アスベストの有無は最終的に分析者が判断します。アスベストは浸液で繊維の分散色を見ないと断定できないんです。でも試料を見る際、塩酸を滴下してみたらアスベストらしきものが見えるけど、浸液で分散色を見ようとしたら全然見つからない・・・みたいなことが、たまにあるんです。そういうときに「浸液で分散色は見つけられないけど、塩酸でそれっぽいのが見えるから、アスベスト有りでいっか」という人には、この仕事は任せられないですよね。
──吉木さんはご自身のどういうところが、アスベスト分析に向いてると感じますか?
漫画を描いてたこともあって、集中力はあると思いますね。あとは漫画を描く作業って本当に過酷なんで、そういったタフさも持ってると思います。
──アスベスト分析職に向いてない人はどんな人ですか?
やっぱり集中力がない人は向いてないと思います。あとは結果をごまかすような人、挨拶できない人、これは分析だけの話ではないですけど。当たり前のことができない人は、正しいことを積み重ねていく分析の仕事には向いてないと思います。
──ではEFAに向いてるのはどういう人だと思いますか?
アスベストを扱ってるので、正義感が必要だと思います。そしてアスベストは怖いものだってきちんと認識している人。ずっと扱ってるとだんだんアスベストという存在に慣れてきてしまいますが、常に危険だと認識して扱っていける人ですね。
──逆に、EFAに向いていない人は?
仕事はもちろん、自由度の高さだったりとか、社員みんなの信頼で成り立ってる部分が大きいのがEFAなので、その信頼を築けない人には向いていないと思います。
──最後に、つくばラボの新しいメンバーがどんな人だったら嬉しいですか?
苦手なことがあってもいいから、”頑張る人”がいいです。一生懸命向上心を持って取り組む人ですね。
吉木さんへのインタビューはこれで終わりです。
『英語は苦手ですが、分析技術の向上に必要であれば、海外文献を見ることにもチャレンジしたい』と話してくれた吉木さん。目標の達成に向けて、どんどん突き進んでください!
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インタビュアー:高野和音
2023年3月にEFAに入社。管理部に所属。今後の採用活動を担っていくため、各部署の仕事を知るべくインタビューを実施。EFAへの応募を検討してる皆様と同じ目線で、気になる質問を社員にぶつけてまいります!
インタビュー実施日:2023年7月11日